JA:Import Bus stop from 国土数値情報
「バス停」のインポートデータを作る(準備編)
国土数値情報 バス停留所データ
http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/gml/datalist/KsjTmplt-P11.html
を変換して、OSMファイル、または、GPXファイルを作成する。
「国土数値情報ダウンロードサービス」の利用約款<http://nlftp.mlit.go.jp/ksj/other/yakkan.html>によると、
重大な警告(著作権・財産権・無償の労力提供の前提等への理解と配慮)【必読】 (略) 「商用可能な指標については、その表示をしますので、その表示の無い指標については、 引き続き公共公益的な用途となり、原則として商用での利用はできませんのでご理解く ださい。」 (略)
とあり、「バス停留所データ」のページを調査したところ、どこにも「商用可能」との表示が見当たりませんでしたので、利用約款の重大な警告にあるとおり、商用での利用はできないものと理解いたします。
よって、「国土数値情報 バス停留所データ」が商用利用可能になるまで、本プロジェクトを凍結いたします。
タグ付
バス停
<node id="-101" lat="35.29617121" lon="139.25256091" timestamp="2015-04-04T11:23:15Z"> <tag k="name" v="梅沢"/> <tag k="operator" v="湘南神奈交バス;神奈川中央交通(株)"/> <tag k="network" v="二30;二31;二40;二30;二31;平41;平43;平44;平45"/> <tag k="highway" v="bus_stop"/> <tag k="public_transport" v="platform"/> <tag k="bus" v="yes"/> <tag k="fixme" v="このバス停を正しい位置に移動させてください"/> <tag k="source" v="KSJ2 2012"/> </node>
バス停のタグ付けには旧方式と新方式があるようです。
従来の「バス停」の配置位置は、いわゆる一般的に”バス停”と呼ばれるポール(立て看板)の位置を示していました。
したがって、hightway=bus_stopは、バスが通る道路上ではなく、道路と歩道との間に配置している場合が多かったと思います。
この例のように、バス停を道路脇に配置することで、道路のどちら側にバス停があるのかが一目で判ります。
バス停のポール(立て看板)がある日本ではとても自然な表現方法だと思います。
停止位置とプラットフォーム
ところが、下記のページを翻訳しようとしたところ、本来のバス停のマッピングはバス停のポール(立て看板)をマッピングするのではなく、バスが停車する場所を示すようです。
JA:Tag:highway=bus_stop (翻訳中)
この例のようにマッピングするようです。
<node> <tag k="highway" v="bus_stop"/> <tag k="public_transport" v="stop_position"/> <tag k="name" v="綾西五"/> <tag k="bus" v="yes"/> <tag k="operator" v="綾瀬市"/> <tag k="ref" v="2"/> </node>
<node> <tag k="highway" v="platform"/> <tag k="name" v="綾西五"/> <tag k="bus" v="yes"/> <tag k="bench" v="yes"/> <tag k="shelter" v="no"/> </node>
新方式では、バス停は「バスが停車する場所」をしめします。(つまり道路上、もしくはバス用の停止帯) 従来のポール(立て看板)は「バス停」ではないのでマッピングしません。代わりに「tag プラットホーム(乗客がバスを待つ場所)」をタグ付けします。 従来「バス停」タグを修飾していた「シェルター」や「ベンチ」は、「プラットホーム」を修飾するようになりました。
バス停をリレーションで表現する
このようにバス停をタグ付していくと、通常はひとつのバス停と呼ばれる場所は、停止位置とプラットフォーム、場所によってはバス専用レーン(highway=service)が「上り/下り」に2個づつ1セットあることになります。 これらのバス停を示すPOIの集合を「バス路線図」ではひとつのバス停に集約して表示します。このためにリレーションを使ってバス停を表現することも可能です。
<relation> <tag k="type" v="site"/> <tag k="site" v="stop_area"/> <tag k="name" v="綾西五"/> </relation>
stop_area にプラットフォーム(highway=value)を関連付けた際のロールは、role=value。 停止位置(highway=value)を関連付けた際にはrole=valueとしてください。
「バスのりば」と「バスターミナル」
バス停(bus_stop)の他にも、「バスのりば」と「バスターミナル」があり、バスの事に精通していないマッパーにとっては区別をつけにくいPOIです。 よくわからない時は、とりあえずわかりやすい「ポール」の位置や「バス停止位置」をマッピングしましょう。
バスルート
<relation> <tag k='name' v='長後33系統' /> <tag k='operator' v='神奈川中央交通' /> <tag k='ref' v='長33' /> <tag k='route' v='bus' /> <tag k='type' v='route' /> </relation>
国土数値情報のコード
バス区分コード <ksj:busType>
コード | 意味 |
---|---|
1 | 路線バス(民間) |
2 | 路線バス(公営) |
3 | コミュニティバス |
4 | デマンドバス |
5 | その他 |
バスルート リレーションのタグ付け
key=value | 例 | 説明 | 備考 |
---|---|---|---|
type=route | バスルートを示す | ||
route=bus | バスルートを示す | ||
ref=* | 長33 | バス経路番号 | ksj:busLineName |
operator=* | 神奈川中央交通 | 事業者名 | ksj:busOperationCompany
バス路線を運営する事業者名(コミュニティバスは自治体名 |
role=stop | バス停 | バスが停車することを示します。 | |
role=forward_stop | バス停(左側) | ルート上のバス停や鉄道駅、一方通行でのみ使われます。方向はウェイの方向に関連し、バス停やターミナルに向かっているか/離れているかということとは無関係です。 | |
role=backward_stop | バス停(右側) | ルート上のバス停や鉄道駅、一方通行でのみ使われます。方向はウェイの方向に関連し、バス停やターミナルに向かっているか/離れているかということとは無関係です。 | |
roundtrip=no | A地点からB地点へ向かうルート | (オプション)ルートがA 地点からB 地点に行くもので、循環(roundtrip=yes)では無いことを示すためにはroundtrip=no を使用します。 | |
roundtrip=yes | 巡回ルート | (オプション)循環ルート | |
name=* | (オプション) | ルートやラインの名前、例:「ドリーム号」「みずうみ号」(オプション) |
変換プログラム
プログラムの入手方法
sourceforgeのサイトからConvBusstop.zipをダウンロードしてください。
インストール
- 任意のフォルダを作成し、その中にダウンロードしたConvBusstop.zipを解凍してください。
- 3つのファイルが解凍されます。
ファイル | 説明 |
---|---|
ConvBusstop.bat | プログラム起動用のバッチファイル(Windows用) |
ConvBusstop.jar | プログラム本体 |
database.properties | 設定情報ファイル |
利用方法
- GISのサイトから,国土数値情報:バス停留所データをダウンロードして、ConvBusstop.zipを解凍したフォルダに配置してください。
- ConvBusstop.batをダブルクリックして実行させるか、または、コマンドターミナルから下記のコマンドを入力してConvBusstopを起動してください。
java -cp .;ConvBusstop.jar;hayashi_0225.jar;hsqldb_2.2.9.jar osm.jp.ConvBusstop -check
java -cp .:ConvBusstop.jar:hayashi_0225.jar:hsqldb_2.2.9.jar osm.jp.ConvBusstop -check
国土数値情報の精度
国土数値情報のバス停データの場所に実際に立ってみても、4割ぐらい(個人の感想です)はバス停を視認できない。 ことがあります。
おそらく理由は下記のようなことだと思われます。
- 「100m以内にある複数の停留所はひとつにまとめられている」のが問題です。
上り/下り路線のバス停がある場合には、その中心にノードが置かれています。
多くのバス路線において、2つの路線が十字路で交差する場合、その十字路には共通の名前のバス停が設置されています。その場合、4つほどのバス停がひとつにまとめられてしまいます。 - データがちょっと古い。
バス停そのものが新設、廃止、変更が頻繁に行われています。 - 情報提供元によって精度にばらつきがある。
とくにコミュニティバスは位置の正確さに問題があるように感じられます。