JA:Key:incline
incline |
説明 |
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斜面の勾配です。 |
グループ: プロパティ |
適用できる要素 |
状態:事実上の標準 |
ツール |
ウェイの坂(またはスロープ)の斜度を示すためのものです。道路の場合、道路沿いに警告標識がよく見られます。
用法
ウェイ上
ウェイを坂の終端部分で区切り、ウェイにタグ incline=値% を追加して、以下に示す値を付けてください。値は坂の区間を実測した最大斜度(つまり、車両や主な利用者が到達する可能性がある最大斜度)を示し、ノード間の傾きの平均値ではありません。 Talk:Key:incline を参照してください。
このタグが最もよく使われるのは steps (highway=steps)であり、ふつう incline=up または incline=down でタグ付けします。
ノード上
ノードには方向がないので、このタグの使用は(あったとしても)限られています。単一のウェイに使われているノードにのみ使用することができますが、これはウェイ全体の傾きを示すことを意味しません。
ノードが交差するウェイト共有されたときに発生する問題を防ぐため、代わりに傾斜角が効果的に測定できる2点間のウェイの区間にタグ付けするようにしてください。
非常に短い(車両向けのウェイで約1メートル未満車いすが利用できる歩道で10センチメートル未満の)傾斜区間は、傾斜角がおよそ50%未満で明確な障害にならない限り、ふつうはタグ付けする必要はありません(それ以上は "steps" としたほうが合理的です)。
値
傾斜はふつうパーセント値で表します(最後に%記号をつけます)。たとえば incline=15% のようにします。角度の値はよく使われている場合にのみ使用してください(最後に°記号をつけます)。例えば incline=10° とします。
正の値は ウェイの方向に上り方向の移動を表し、負の値はウェイの方向に下りの移動を表します。
傾斜のパーセント値が不明な場合は、 incline=up や incline=down を使うことができます。これらの値もウェイの方向に関わります。 up は不明な正の値、down は不明な負の値を表します。
パーセントと角度の値の関係
水平に1メートル進むごとに垂直に1メートル上がる(とても急な)坂は、 100% または 45° として表現されます。イギリスでは、 '1 in 1' と示されていることもあります。
なお、10°の傾きは10%の傾きと同じではありません。10°の傾きは実際には17.63%の傾きであり、10%の傾きは実際には5.71°の傾きです。値は以下のように変換できます。
- ‹%単位の傾き› = tan(‹°単位の傾き› × π/180) × 100
- ‹°単位の傾き› = arctan(‹%単位の傾き› / 100) × 180/π
- π/180の定数による乗算または除算は、角度ではなくラジアン単位で動作する三角関数の場合にのみ必要です。
推測
正確な値が分からない場合は下記いずれかを使うことができます。
- 上り坂のウェイには incline=up を、 下り坂のウェイには incline=down を使用します。または、
- 間違いを気にせずに大まかに見積もってください。 FIXME=check incline のような別のタグを追加すると役立つでしょう。
通常の、及び極端な坂
道路では、このタグの通常の値は-25%から25%の範囲です。山岳地域の高速道路を除けば、10%以下の勾配のウェイではめったに標識がありませんが(およそ500メートルを超える区間では、ブレーキで制御せずに加速すると、特にカーブや速度の遅い車両、歩行者に危険です)、20%を超える勾配は珍しく、傾きを目測だけで見積もると、大きすぎる値になりがちです。
一般道で知られている最大の斜度は、 Canton Avenue の37%です。アメリカで公式に記録されている最も急な一般道です。52%の斜面(滑降コースに見られる)にまっすぐ立つことが難しく、これは靴が滑り始めるからというだけではありません。最も急峻な手入れされたスキーゲレンデは、およそ100%です(例えば、スイスの Zinal にある Piste de l'Aigle は100%前後, オーストリアの Mayrhofen にある Harakiri は85%)。ゲレンデ外のスキーはエキスパート専用のより険しい場所で行われます。
山の長い上り坂では、一定の長さで15%に達すると自転車にとって急坂とみなされます。スポーツ競技では、急坂の長さの合計によって「カテゴリ」が割り当てられます。このカテゴリに世界標準はなく、各競技でカテゴリを決め、スポーツの挑戦が行われる地点を割り当て、カテゴリ分けは競技イベントごとに変わることもあります。しかし、カテゴリ分けはわずか数分の努力だけでなく、様々な傾斜を持つ区間を含める長いルートのためのものです。そのため、これらのカテゴリ分けは競技イベントの期間を除き、これらのカテゴリを示す常設の標識はありません。
一方、スキー向けのゲレンデにおける長い傾斜のカテゴリ分けは、難易度が常設の標識に特定の色で示されています。これらの色は(ヨーロッパではふつうは緑から青、赤、黒)個別にタグ付けされます。 piste:difficulty=* を参照してください。
ある統計によれば、車いすで利用できる歩道の最大傾斜は6%です。
よくある組み合わせ
steps を含めた highway タグ全種類です。
レンダリング
[ dead link ]
置き換え
highway=incline と highway=incline_steep