JA:Legal FAQ
このページは登録ユーザーならば誰でも編集でき、 OSMF の見解を表しているとは限らないことに注意してください。データは協力者協定で許されているように OSM 財団によってライセンスされています。法的な疑問に対するもっと責任のある回答を示した法的な FAQ は、 http://wiki.osmfoundation.org/wiki/License を参照してください |
1. 全般
1a. OpenStreetMap の地理データはどのようなライセンスですか?
あなたがデータを OSM にアップロードすると、あなた自分のデータの著作権者でありながら、同時に投稿規約(Contributor Terms) の下に、 OpenStreetMap Foundation に対して一定の権利を許可することになります。投稿者の中には 自分の投稿をさらに パブリックドメイン としてリリースしている人もいます。
なお、 OpenSteetMap データは誰に対しても無料ですが、我々のボランティアからの寄付によるサーバへのアクセスはそうではありません。タイル利用規約が適用されます。
(OpenStreetMap は2012/9/12にライセンスを変更しました。それ以前の全てのデータダウンロードはCC-BY-SA 2.0の下にライセンスされています。: JA:Legal FAQ/CC-BY-SA Archive参照。)
1b. ソフトウェアのライセンスは何ですか?
メインのosm.orgサイトを駆動しているコアのRails port はGPL v2の下にライセンスされています。個々のプロジェクトにはそれぞれのライセンスがあります。例えば、JOSM はGPL v2 ですが、Potlatch は WTFPLです。もしあなたが OSM データを利用するソフトウェアを書いているのであれば、プロプライエタリの(オープンではない)ライセンスを含むどのようなライセンスを選択することもできます。
2. 協力
2a. Google Maps/Nokia Maps/などからのデータをトレースすることができますか?
いいえ。 他の情報源は OSM にアップロードされるデータのベースとして使ってはいけません。地図、航空画像、 Google Street View のような写真などです。これは他のソースのライセンスがそれを禁じているからです。互換性のあるライセンスを持つ情報源 - 例えば米国政府の情報はパブリックドメインとしてリリースされています - はOSMで追加可能なデータ基盤として使えるでしょう。
トレース元として使用してよいものがあります。
- Bing 航空画像は、マイクロソフトの特別な許可を得ています。
- ごく一部の地方自治体による画像が、地域の OpenStreetMap コミュニティによる交渉で許可を得ています。
- 利用規約に合った著作権外のマッピング。ふつうは OSM 協力者や OSM サーバーでホスティングされています。
しかしもっと良いのは、自分自身でデータを調査することです!
2b. XYZ という組織がライセンスN の下で自由にダウンロードできるデータを持っています。OSMでこれを使うことはできますか?
データ所有者にアプローチし、 OSM を説明し、我々のライセンスと投稿規約に対する書面での許可を求めてください。
利用に関して、いかなる制約もなしに純粋に提供(例、パブリック・ドメイン)されていない場合は、 Licensing Working Group に連絡して助言を受けてください。あなた自身のライセンスに関する法的な解釈で判断しないでください。 OSM は自由に、簡単に再配布することができるデータセットを作成することに関する全てです。データセットを汚染したり、 OSM を法的なアクションにさらすようなことは何であれ、その目的の妨げとなります。
ごく一部を使いたかったり、ソースを比較したいだけであったとしても、書面による承認を求めるべきです。当該の法的な原則は、まだ十分に詰められていませんが、 OS Mコミュニティはフリーで汚染されていない、データセットの開発を目指し、ここに含まれるいかなる法的な問題も試してみたくはありません。
短く言えば: くれぐれも、この上ないほど注意してください。
3. 利用
3a. OpenStreetMap のマップを使いたいのですが、どのようにクレジット表記をしたら良いですか?
使用すべきクレジット
あなたは、そのデータが Open Database Licence の下で利用できることも明らかにしなければなりません。これは "License" あるいは "Terms" の文字から www.openstreetmap.org/copyright あるいは www.opendatacommons.org/licenses/odbl へリンクを張ることで実現できます。
OpenStreetMap はその協力者であるので、このためスペースが限られている場合には "contributors" の単語を省略することができます。
オプションとして、あなたは自分が OSM のどのコンテンツを使っているかを説明するためにクレジットを修飾することができます。例えば、もしあなたが自分のデザインに対して OSM データをレンダリングした場合、あなたは "Map data © OpenStreetMap contributors" を使いたいかもしれません。
設置する場所
このクレジット表記は"あなたが使っている媒体や手段に対して適切な"場所に現れる必要があります。言いかえれば、他のマップサプライヤーが期待しているのと同様の目立つ位置に、同じように OpenStreetMap のクレジット表記が期待されています。従って:
- 閲覧できる電子地図 (例. ウェブページに組み込まれているものやモバイルフォンのアプリケーション)には、クレジット表記はGoogle Maps のようなマップの API /ライブラリによく見られるように、地図の角に現れるべきです。
- 印刷した地図については、クレジット表記は、他の同じようなクレジットや出版物の"謝辞"のセクション(しばしばしば書籍や雑誌の最初)に現れるように、地図の脇に現れるべきです。
OpenStreetMap のデータやタイルを提供するライブラリコードを製作している場合、あなたはライブラリのユーザがこれらの用語に確実に気付くようにする必要があります。ライブラリが使われた時に、このクレジットをデフォルトで表示させることを強く推奨します。
3b. OSM データから派生したデータを持っている場合、それを配布しなければならないのでしょうか?
ライセンスはあらゆるデータを配布したり、利用可能な状態にしておくことは強制していません。
しかし、それから派生するもの --派生データベース(Derivative Database) を何であれ配布したり、公開する場合は、派生データベースは OSM データと同じライセンス(Open Database License)の下で利用できるようにしなければなりません。あなたは、あなたのデータを受け取ったり、それから作成された作品を閲覧したり、あなたのサービスを利用した人であれば誰にでも、その要求に応じて、派生データベースを利用可能にしなければなりません。あなたは、自由にダウンロードできるサイトに置いたり、ユーザに複製物の入手方法をメールで問合せるオプション、といったやり方でこれを行うことができます。
以下はいずれも派生データを利用可能にしたと認められるやり方です:
- データベース全体、ダンプあるいは普通に理解できるフォーマットで(例. OSM XML や shapefiles);
- オリジナルOSMデータとの'差分'、およびあなたの派生データベース(例. 機械判別可能な変更一覧);
- 変更を行う方法についての説明書、例えばアルゴリズム、いくつかのソフトウェア、あるいは Osmosis コマンドラインのようなシンプルなもの。
もし OSM を利用して何かを作ろうと考えているならば、様々な異なるシナリオにおけるライセンスの実装について詳細を紹介した使用例ページがあります。
3c. OSM で何かを作成した場合、そのライセンスを私の作品全体に適用しなければなりませんか?
いいえ。例えば、あなたが OSM データを含むゲームを書いたり、芸術的な地図を出版した場合、データだけがライセンスによりカバーされます。これ(訳注:データ以外)は製作著作物(Produced Work)と呼ばれます。
しかし、 OSM データと何らかの追加情報(データベースに OSM の地物の何を含めないかという情報を含む)を含むデータベースを作成する場合、これは「派生データベース」(derivative database)に分類され、上記の 3b にある Open Database License の下で利用可能にするべきです。
3d. OSMデータを誰か他の人のデータと一緒に使った場合、そのライセンスを他の人のデータにも適用しなければなりませんか?
2つのデータセットが個々に独立したものであれば、いいえ、その必要はありません。これは集合データベース(Collective Database)という考え方です。
何らかの改造をして同時に機能するようにした場合(例えば、歩行者道路をOSMデータから、道路をサードパーティのデータから取得し、経路案内用にこれらを接続したような場合)、これは派生データベースであり、あなたはそう(3bに書かれているように)しなければなりません。しかしながら、2つのデータセットが"ごくわずかだけ"混ぜられている場合、例えば、名前/位置のようなシンプルな判断基準を使った自動マッチング、これは"実質的(substantial)"ではなく、従って集合データベースのままということになります。珍しい変換については、 Community Guideline があります。
3e. OSMデータやその派生データを配布する際、課金することはできますか?
はい。あなたが提供する任意のサービスやデータには自由な額を課金することができます。しかしながら、OSMデータから派生したデータは上述のようにライセンスされなければならないので、他の人が無償で再配布するかもしれません。
3f. OSMデータを別のライセンスの下で配布したい場合、許可を得られるでしょうか?
おそらくダメです。OSMデータの著作権は個々の投稿者の既得権です。しかしながら、たまたま単にごく少数のOSM投稿者により提供されたデータを使う場合、彼らに別のライセンスの下で提供する意思があるかどうか、尋ねることは可能です。
はい、比較のみで OpenStreetMap のデータを複写しないのであれば大丈夫です。もし比較後にデータを変更するのであれば、直接現地を観察したり OpenStreetMap 以外の情報源に直接アクセスして持ってきたりして、理にかなった行動をとってください。つまり、比較は構いませんがコピーはできません。
- 例1: ある道路の名前が、自分の地図と OpenStreetMap [1] とで異なっていることに気が付いたとします。実際に現地で名前を確認して、自分のデータに反映するのであれば、自分の観察によるものなので自由です。
- 例2: 自分のデータと OpenStreetMap とで行政境界が異なることに気が付いたとします。元の正式な情報源を確認して、必要な修正を行うことはできます。
4. 著作権を侵害しています
もし OpenStreetMap の地理データベースまたはこのサイトの一部に、著作権のある素材が使用されていると認識した場合は、こちらの却下手順を参照してください。
5. もっと知りたい場合
5a. 質問があります。答えてもらえますか?
OpenStreetMap は法的なアドバイスを提供することはできません。しかし、ボランティアやコミュニティのメンバーが時間の制約の中で、非公式な立場の責任がない解釈をしてくれるかもしれません。
- OpenStreetMap 財団、ライセンス作業グループ: legal-questions@osmfoundation.org
- コミュニティによるヘルプセンター: help.openstreetmap.org
- その他の連絡手段(応答のレベルはまちまちです。例えば、ウィキの議論ページはよく見られていると期待しないでください)