JA:Tag:aeroway=holding_position
aeroway = holding_position |
説明 |
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滑走路・誘導路の手前などで航空機が停止すべき位置 |
グループ: 空路 |
適用できる要素 |
状態:事実上の標準 |
ツール |
停止位置とは、空港の表面に塗装や看板などで標識された位置で、航空機がそこに停止または退出(滑走路から出る場合)せよと指示される場所です。停止位置の標識には後述の3種類があります。用語に若干の差がありますが、FAAとICAOはともにこの3種類すべての標識を用いており、それぞれの形状も同じです。
停止位置の種類
Runway holding positionsは滑走路安全区域を示します。管制された空港では、この標識(よくhold lineと呼ばれる)は航空機が滑走路への進入を許可されていない場合に停止すべき位置を示します。滑走路から出る場合には、航空機の全体がこの停止位置を越えるまでは滑走路から退出したとは見なされません。この停止位置標識は滑走路または誘導路を横断するように塗装され、誘導路側の実線2本と滑走路安全区域側の破線2本で構成されます。
ILS critical area holding positionsは計器着陸装置(ILS)の信号を保護するために使われます。航空管制は必要に応じて、航空機がILS信号を遮断したり悪影響を及ぼしたりしないために、航空機にこの標識の位置の手前で待機するよう、または滑走路から出る場合はILS標識まで退出するように指示します。この停止位置標識は誘導路を横断する実線2本と、その間に2本ずつ対になった縦線から構成されます。
Intermediate, or taxiway/taxiway holding positionsは2つの誘導路が交差する場所にあり、交差する誘導路上の航空機から適切な離隔が保たれていることを保証するために使われます。この標識(中間待機位置標識)は誘導路を横断する1本の黄色い破線です。
- (訳注)日本では、runwayとILSの2種の標識をともに「停止位置標識」、intermediateの標識を「中間待機位置標識」と呼んでいます[1]
マッピング方法
停止位置は誘導路中心線上の標識が交差する場所にノードとして、または標識に沿って描いたウェイとして示すことができます。停止位置標識がまっすぐではないとか、複数の誘導路が交差する位置にあるとか、誘導路に対して直角になっていないなどの場所については、ノードよりもウェイの方が好ましいでしょう。
停止位置標識それぞれについて、aeroway=holding_positionでタグ付けします。停止位置の種類については次のタグを含めることもできます:
- holding_position:type=runway - 滑走路手前の停止位置
- holding_position:type=ILS - ILS干渉防止のための停止位置
- holding_position:type=intermediate - 中間待機位置
注記
Holding pattern(すでに飛行中の航空機を特定の空域に留めておくために指定される飛行経路)とは異なります。
See also
- Taxiway(Wikipedia) 停止位置やその他の標識に関する情報
- ICAO Annex 14 volume 1 - Aerodromes § 5.2.10 and 5.2.11 詳細文書
- 空港標識についての解説 ICAO & FAA
脚注
- ↑ 『空港土木施設設計要領(施設設計編)』国土交通省航空局