GSI Frontage

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このページでは、国土地理院が公開している地名情報「住居表示住所」を使用し、丁目や街区のポリゴンを生成した地図(フロンテージ情報を用いた丁目および街区参考データ)の、OSMでの利用方法を解説します。

元データと作成方法

元データは、国土地理院が公開する「住居表示住所」のポイントデータ(CSV)です。

対象のCSVデータに対し、以下の処理を行っています。

  1. CSV形式の「住居表示住所」をPostGISに格納し、「住居表示住所」データに対して凸包(ConvexHull)処理を行う。これにより、擬似的に丁目レベルや街区レベルを表すポリゴンデータを生成する。
  2. ポリゴンデータをQGISで読み込み、各ポリゴンごとにランダム着色を行う。
  3. 生成された画像データをXYZ形式のタイル画像に変換し、Webサーバ上に格納する。

「住居表示住所」のデータは基本測量成果であるため、ユーザ nyampireは、国土地理院に対し測量成果の使用申請(30条)を行い、承認を得た。承認番号は以下のとおりです。

測量法に基づく国土地理院長承認(使用)R 3JHs 672

ライセンスと利用条件

地理院地図として配布されるタイル画像を背景画像として、OpenStreetMapでのトレース作業およびデータ投稿を行うことが可能です。

出典明記の方法

基本的に、「フロンテージ情報を用いた丁目および街区参考データ」を使用してトレース作業を行った場合は、OpenStreetMapの変更セット自体へ、sourceタグを付与することによって原典表記を行います。

追加するべきsourceタグ

sourceタグの値として、"GSI_Frontage_ConvexHull"という表記を行います。

source = GSI_Frontage_ConvexHull

iDエディタによる出典明記

iDエディタを利用する場合、変更セットへのタグ付与を編集者が明示的に行うことができません。

そのため、以下の方法で原典表記を行ったものとみなします。

iDエディタ: 
iDエディタを利用した場合、変更セットのメタデータとして"imagery_used"タグが自動的に付与され、その値として利用したタイルのURLが明記されます。
それを以って、本データ利用の出典明記とみなします。

各エディタでのタイル利用方法

OSMで利用されている各エディタにて、タイルを利用する際の方法は以下のとおりです。

iDでの背景図追加方法

iD操作画面右側の"カスタムタイルの変更" に、各タイルに対応しているURLとして、次のものをそのまま追加してください。

丁目レベルデータ https://nyampire.conohawing.com/chomoku/{z}/{x}/{y}.png (まだデータがありません)
街区レベルデータ TBD

1. iDの編集画面の右側に表示されてる、レイヤー追加画面をクリックし、「カスタム」を選んでください。

ID-customlayer.png

2. 「カスタム」をクリックすると、URLの追加画面がポップアップしますので、上記URLをそのまま入力してください

ID-customURL.png

JOSMでの背景図追加方法

基盤地図情報の手順を参考に、TMSタイルの追加を行ってください。 Zoomレベルは、12〜19で作成しています。

JOSMで利用する場合のURL指定方法: https://nyampire.conohawing.com/chomoku/{z}/{x}/{y}.png

URLの指定方法については、基盤地図情報のレイヤ設定方法についても参考にしてください。


利用にあたっての注意

丁目・街区データの共通注意点

丁目・街区データは、あくまでもフロンテージ情報から生成されたデータであり、以下の欠点を有します。

  • 市町村によって実際に施行されている丁目・街区の形状とは、必ずしも一致しません。
  • 生成されているポリゴンが、重なり合っている部分があります。

そのため、OSMでトレースを行う際には、現地での標識調査や別の利用可能な公的リソースを参照するなど、適宜追認の作業が必要です。

  • ポリゴンの形状が、明らかに現状とかけ離れている区画データも存在します

元データである「住居表示住所」の誤りなどが原因で、明らかにポリゴンの形状が破損していることがあります。 後ほどとりまとめて、国土地理院にフィードバックを送りたいと考えていますので、スクリーンショットなどを取得し、OSM日本コミュニティのSlackなどで指摘いただけると嬉しいです。

データの形式について

それぞれのポリゴンにはラベルとして、対象の丁目・街区の名称が入っています。

先頭にある5桁の数字は市町村番号であり、マッピングには不要な情報です。(凸包処理を行う際に、別の市町村の同名丁目と連結してしまわないよう、このようなカラム名をつけています) OSMのタグは、 addr:neighbourhood が照応します。

<<市町村名>>_<<町丁目の名称>>

街区データの方には、町丁目の名称のあとに、 _ と、数字が記載されています。その数字が、街区の番号を意味します。 OSMのタグは、 addr:block_number が照応します。

<<市町村名>>_<<町丁目の名称>>_<<街区番号>>

ポリゴンの作成について

neighbourhood、および addr:block_number のポリゴンを作成するにあたって、いくつかの記述方法があります。

具体的にどちらの記法で描くのがよいか、コミュニティで議論が必要です。

1. なるべく、既存の道路オブジェクトなどを利用する 2. 道路オブジェクトとは別に、boundaryのポリゴンを描く

タグづけについて

gyotoku810さんによる丁目階層の議論の結論を用います。(TBD)