JA:海岸線
地物 : 海岸線 |
説明 |
陸地が海と接するところ |
グループ |
タグ |
海岸線(coastline)は、 海洋 部の縁にあり、崖、浜、港、岬、湾、湿地、島などが含まれる、豊かで複雑な環境です。
OSM における海岸線のタグ付け
海岸線(natural=coastline)は大潮平均高潮の高さ(Mean High Water Spring)、すなわち満干の一番高くなる高さを基準とします。
詳細は natural=coastline を参照して下さい。
OSM の海岸線データの利用
海岸線の表示は他の機能の表示よりも複雑です。
OSMデータから海岸線を表示する際の主な問題は、必ず閉じたポリゴンを必要とすることです。 ポリゴンは中断・交差することなく、始点から終点までループ状につながっている必要があります。ポリゴンに切れ目があったり、ウェイが逆向きだったりと欠陥があると、海岸線が正しく描画されません。
海岸線のエラーチェッカーでこのようなエラーをチェックできます。海岸線がアップロードされると、その品質がチェックされます。
openstreetmap.org の標準タイルレイヤーでのレンダリング
標準タイルレイヤーでは、 natural=coastline のデータが変更されてから地図上に反映されるまでに数日かかることがあります。
低いズームレベル(z0-9、z9を含む)では、osmdata.openstreetmap.de から単純化されたシェイプファイル(simplified-land-polygons-complete-3857.zip)を使用して、単色の青色で海洋部を描画します。比較的解像度が低いです。
高いズームレベルでは、大きなシェイプファイル(land-polygons-split-3857.zip)から生成された海岸線のポリゴンを使用します。
これらのファイルは毎日 planet dumps + diffs から自動的に生成されます。ただし、海岸線が幾何学的に正しい場合と、前回からあまり大きく変わっていない場合にのみ利用できます。
OSMの標準タイルレイヤーでの海岸線の描画は、他のレンダリングの変更よりも遅れる場合があります。これには2つの理由があります。
- データエラーによる地図描画の大きな問題(たとえば大陸全体が陸ではなく海として表示される)を回避するために、前回正常処理されたものと比較してジオメトリに大きな変化がある場合は海岸線は自動的には更新されません。たとえば、海岸線タグのある大きな湖を追加または削除する場合は、手動による介入が必要になります。 https://osmdata.openstreetmap.de/data/land-polygons.html でレイヤーの更新時間から海岸線が正常に更新された最新の日付を確認できます。
- 通常、OSMデータの変更はタイルサーバーの更新プロセスによって検出され、影響を受けるタイルは更新対象としてマークされます。 これは、海岸線では常に正しく行われるとは限りません。 問題は、更新の必要性が検出され再レンダリングがスケジューリングされても、そのときに新しい海岸線が利用できない場合(上記を参照)、古い海岸線が再レンダリングされます。 そのため、再レンダリングを再度トリガーするために、さらに変更が必要になる場合があります。
関連項目
- OSM Inspector/Views/Coastline - OSM Inspector で海岸線をチェックできるツールの説明
- OSMCoastline - 海岸線のシェイプファイルを生成するツール
- https://osmdata.openstreetmap.de/data/coastlines.html - 海岸線のシェイプファイル