JA:Press Kit
概要
- 多数のボランティアが作成している自由な世界道路地図で、Wikipediaのようなものです。
- 誰でも貢献して対象物を追加できるプロジェクトです。
- 現在参加者のアカウント数は200万以上で1万6千以上(急速に増えつつあります)が極めてアクティブなメンバーです。
- 複数の言語で指揮されている世界規模のプロジェクトです。
- OSMの地図データには誰でも自由にアクセスすることができ、既に多くのアプリケーションで利用されています。
- 多くの大都市近郊では既にフルにカバーされています。
- データは商用アプリケーションで利用できます。
OpenStreetMap とは?
OpenStreetMap (OSM) は世界全体の自由な地図を作っているプロジェクトです。何千人ものメンバーがチームを組んで商用製品と遜色ない、あるいはより優れた正確、詳細そして最新の地図を作ろうとしています。Wikipediaのように、OpenStreetMapは世界中の何千人もの人々の現在進行形のインプットから便益を提供します。
地図の中身とは?
世界規模で、OSMコミュニティは道路、鉄道、水路そして自転車用ルートなどからデータ収集をしています。地図に描かれた交通経路に加え、ビジネス、建物(民間であれ公共であれ)、公園や自然のエリア、土地利用、文化的資源、そしてリクリエーション施設など、道路沿いにある地物(訳注:地図描きの対象となるもの)に関して集められています。集められたデータは43以上のカテゴリと何百もの個々の種別にのぼります。例えば、あなたのいる場所の近くでガソリンスタンドを探したいと思ったら、近いうちにOSMの地図にマークされるでしょう。
データの集め方は?
OpenStreetMapデータはいくつかの方法で集められます。道路は衛星画像のトレースにより(OSMに画像を提供している組織がいくつかあります)、あるいは経路を記録するためのGPS装置を使って、マッピングすることができます。米国では、Census Bureauaの TIGER データベースから利用できる広範な道路データが開始点として使われています。しかしながら、これはあちこち編集する必要があります。幅広い公共のリソースからのデータインポートも重要です。そして、おそらく最も重要なのは、OSMメンバーは経路を徒歩あるいは車で、コーヒーショップからバス停、公衆トイレまで、あらゆるものを記録して、地図情報の豊富なデータベースに追加します。さらに、メンバーの参加にはGPSは必ずしも持っている必要はありません。通りの名前を修正したり、自分自身の近所に学校を正しく追加したりして貢献することができます。 包括的である点に加えて、OSM地図のデータは同時に高品質でもあります。他の地図上では、道路が正確に並んでいなかったり、山道が無かったり、重要な地物が無視されていることがあるかもしれません。さらに、無許可の複製をキャッチするための、実際には存在しない'罠の通り'が含まれている場合もあります。しかしながらOSMでは、データは、中でも都市部のデータは、多くの投稿者によって訂正されどのようなエラーでも自由に修正することができます。
なぜ我々はOSMはフリーだと強調するのか?
インターネット上には多くのフリーな地図がありますが、例えばあなた自身のウェブサイトのようなアプリケーションで閲覧することだけが自由であり、データを使用するのは自由でありません。これに対して、OpenStreetMapでは地図とそのデータは自由に使えるようになっています。データはフリーなライセンス (Open Data Commons Open Database License 1.0)の下でリリースされています。
なぜみんなはOSMに参加するのか?
OpenStreetMap は誰でも参加して地図情報を入力できるプロジェクトです。それ以上に、技術スキルのある人は、OpenStreetMapのソフトウェアを書いたり改善したりすることができ、文書を拡張することもできます。それ以外の人々は世界中の多くの地域でプロジェクトを組織化する支援やそのエリアでOSMを宣伝する手伝いができます。多くの人にとって最も重要なのは、世界各地で行われるマッピングパーティで、メンバーはデータを集め、地図にアップロードし、誰もが使えるようにします。地図が日々成長するのがいちばんのモチベーションにつながるという人もいれば、マッピングは楽しくてクセになる、ということを認める人もいます。そのモチベーションが何であれ、メンバーはOSMがただひたすら楽しい、ということは間違いなく明らかです。
成長
OpenStreetMap コミュニティは毎月約10%ほど大きくなっています。2008年の初めにはOSMには2万人のメンバーがいましたが、2008年12月には既に8万人になりました。2010年1月にはボランティア数は20万人台に達し、2011年11月には50万人、2012年12月には100万人、そして現在は200万人以上の登録ユーザーがいます。[1]たいていのオンラインコミュニティでは、登録ユーザのごく一部だけが貢献するのですが、このプロジェクトにはどの週をとっても何千人ものアクティブな投稿者が見られます。 ドイツと英国は最大のローカルコミュニティを持つ国ですが、地球上にはローカルユーザグループがあります。米国での参加は急激に増えており、公式な米国支部が2010年に設立されました。
カバー率
<ADAPT TO YOUR COUNTRY OR THE WORLD> 概してヨーロッパ及び北米諸国では既にかなりのカバー率に至っています。全ての大都市はほぼ完全にマッピングされる傾向にあります。田舎の方は少なくとも主要な道路は同様にマッピングされています。インターネット上の他の地図と大きく違うのは、ハイキングコース、山道、自転車道などが利用できる'点です。商用の地図はたいていドライバー向けに作成されており、これらの地物は考慮されていません。
コミュニティの成長に伴い、我々は地図上の空白エリアを修正し、新しい道路やエリアを埋めています。もし何かが足りないことに気づいたら、そう長いこと迷い歩く必要はありません。数カ月後に訪れてみてください、完全にマッピングされているかもしれません。
プロジェクトは英国で始まり、オランダや米国のように大きなインポートデータの寄付がなかったにも関わらず、グローバルな比較ではOpenStreetMapではドイツが最もカバー率の高い国のひとつです。地図上を詳細に見ると、これは世界規模のプロジェクトであり、地図の完成に向けて作業している人がいない国はほぼ無いということが分かるでしょう。
しかし、 OpenStreetMap はオープンなシステムなので、地図は決して'完成'することはありません。たとえ最初のステージで、高速道路、'名前のある全道路'そして'全ての道路'が完成したとしても、詳細のレベルは進歩し続けます。人々は建物、興味深い地点(POI)上に情報を追加し、既存のオブジェクトを改善し続けます。道路ネットワークですら静的ではなく、絶えず変化します。いつでもやることはたくさんあります。
最新化
地図上には数分のうちに新しいエントリーや変化が現れます。この更新プロセスのなし得る速度はOSMの全ての他の競合相手に対する優位性です。従って新しい建物、建築物、ブロックされた道路などは即座に視覚化することができます。被災地では地震、森林火災、地すべりその他の災害の後に、現地への経路を計画するのにNGOが OpenStreetMap を使っています。我々は彼らを人道支援OSMチームを通じて支援していきます。
OpenStreetMap はどうやって作業するのですか?
地図完成に向けた歩み
OSMデータベースに何もデータの無いエリアでは、あなたはまず道路その他の骨格を作成します。GPS記録装置(GPSロガー)を持って、そのエリア内を歩いたり運転すると、その間装置があなたの位置をログ取得してくれます。居住エリアでは森林内と同様に、自転車がとても役立ちます。マッパーは道路名、公衆電話、遊び場などをノートに取ります。ツールは昔ながらの紙とペンですが、同様に口述録音器やデジカメなども使います。人それぞれに好みがあります。
[1]参照
記録されたトラックは装置の記憶領域にあります。この記録データはプロジェクトにアップロード可能ですが、道路やウェイは自動的に復元しません!我々はこれを手動で(マッピングと呼びます)やらなければなりません。ほとんどの人はJOSMやiDなどの地図編集ツールを使っています。このトラックに沿ったプロットは'塗り絵'の'数字順の塗りつぶし'を思い起こさせます。これを単純にトラックします (真っ直ぐな道路はGPSの精度の制限や道路の反対側の歩道に移ったりすることによりふらつく線で記録される場合があります)。このため私たちは抽象化を行います。
これで道路が線(ベクター)の束になりました。あなたはこれにタグを付けることができます。最初にその名前が重要です。対象物を表現するタグを次のように付けます: (name=Royal Avenue)。さらに、例えば道路のクラスを表すフィーチャー(タグ)があります。自転車専用レーンはありますか?一方通行ですか?既に使われているフィーチャー/タグのリポジトリは非常に大きいものです。しかし、少し練習すればいちばん重要なものはすぐ憶えられます。エディタは正しい文字列を拾いだしてくれるプリセットをサポートしています..
JA:Map Features参照
新しく書かれたデータはこれでプロジェクトにアップロードでき、すぐに誰からでもアクセスできるようになります。これで他の人が見たり修正したり、改善したりできます。データはステップバイステップでより精密になり、地図の成長を見ることができます。これはあなたがこのプロセスに参加するモチベーションを高めてくれます..
データ対地図
正直なところ、OpenStreetMapは地図でも都市計画でもなくただのデータベースです。我々はそこに全ての地図のオブジェクトを個々に蓄積しています。ライセンスに従う限り、あなたはなんでもやりたいことをやって構いません。しかし、エンドユーザがこのデータから地図を作成するのは単純ではないので、プロジェクトで(再びボランティアで)あなたのためにこれらの地図を作成しています。このステップは'レンダリング'と呼ばれます。トップページの地図はMapnik と Osmarender 及びOpenCycleMapというものです。他にもhike- and bike-maps といったものが利用できます。しかし、もっと多くの新しいものが日々生み出されています。
Using OpenStreetMap参照
また、誰でも自分自身の希望に基づいた地図を作成できます。川と地図だけを表示する地図(anm angling map)であろうと、、鉄道地図(鉄道ファン向け)だろうと、食料品店を強調した地図だろうと。しかしそれぞれの地図の違いは、基づく基本情報は同じであり、表示の特徴の違いだけです。
地図の作成にとどまらないアプリケーションを作ることもできます。例えばオンライン経路案内サービス が既に存在し、 OpenStreetMap のデータでどこでも動作します。データは個人のナビゲーション装置にロードできるように変換することもできます。加えて、これまで、より多くの専用のGISプログラムがOpenStreetMap 形式をサポートしています。とても大きな地理データベースがだれでも使えるようになったのは初めてのことなので、どの領域のアプリケーションが自分自身をオープンするか、まだ評価することはできません。
代替データソース
OpenStreetMapを支えているのは地図を充実させるために自分のGPS装置を持って地域を歩き回っている多くの手助けとなるユーザたちです。しかし、GPSなしでできる作業もたくさんあります。だれでも自分の近所の通りの名前や近くのパン屋がどこにあるか、近くの郵便ポストの探し方といったことを知っています。まさに、このような有用な情報こそが地図に描かれることでより良いものに改善することができます。 (バグの報告)
しかしながら、OpenStreetMapで使えて、GPSを持っていなくても人々が参加できる、より多くの情報があります。衛星写真は通常著作権で保護され、そのためOSMでの利用はできません。しかしながら、OpenStreetMapで使うことのできる写真、マッピング情報、道路地図その他をリリースすることでOpenStreetMapに協力する会社、組織、個人があらわれています。
このためOSM用に、我々はYahooや最近ではマイクロソフト(Bingマップ)の衛星画像を使うことができます。そのため、我々は河川、森林、湖沼に始まり、道路、電力線、建物に至るまで、数多くの細部のほぼ地球全体のカバー率を提供することができます。 さらに詳細なものがLandesvermessungsamtes Bavariaによる高解像度オルソ化写真(digital ortho photos (DOP))で、パイロットプロジェクトの間使用して、自由な地図の作成にこれがいかに役立つかを見せることができます。これが公共のパートナーシップの好例となり、さらなる事例が将来これに続くことを期待します。フランスにおいても、OSM向けに開始点として全てのオンラインで公開されたcadastreデータを使う許可をもらいました。Aero-West のような商用プロバイダでさえも、我々に無償で写真の材料を提供してくれています..
時としてこういった外部情報は、それをトレースする代わりに直接インポートすることができます。これらのインポートはOSMにとって何か特別なものです。その処理をしている間、我々は高い価値と複雑な地図情報を直接データベースに追加します。これは技術レベルにおいて必ずしも簡単なものではありませんが、ある地域の品質を即座に高めることができます。以下はいくつかの事例:
- 米国パブリックドメインのTIGER dataインポート
- オランダや中国とインドの一部向けのデータを持つ会社AND Automotive Navigation Data。
- Infas-GeodatenによるGerman boundaries のインポート
- オーストリアの"plan.at"によるインポート
Import/Catalogue, Potential Datasources参照
GPSでの調査を支援するこれら複数のソースによって、OpenStreetMapは既に目覚ましい品質を達成しました。これからのデータ寄付もきっと品質強化につながるでしょう。
ひとつのデータベース、何千もの地図、永遠の可能性
私たちは生の地理データを提供しているので、営利業者がOSMに関心を持っています。私たちのライセンスはこれを拒みません。データだけはフリーのライセンス下に置く必要があります。何社もがOSMのデータに基づいて、オンライン地図やモバイル経路案内アプリなどの営利サービスを提供しています。
OSM Internet Links, List of Companies offering OSM Consulting参照
データの収集には高いコストが掛かるため、商用プロバイダが提供することのできないアプリケーションを可能にします。特に車椅子向け経路案内 や触地図などです。
興味深いもの
官庁
州の役所が'オープン'なものに基づく何らかのポジションを公表したい場合には何をするでしょうか?その通り!彼らは我々の地図を使っています: http://www.prtr.bund.de
ホワイトハウス やBundesverfassungsgericht Germanyも同様。So does foursquare and USA Today.
新学期のOpenStreetMap
OpenStreetMapの関わる作業は授業やプロジェクトとして、学校教育の一部に使うことができます。地理、数学、情報学といったコースのトピックは生徒の日常の環境の中で教えることができます。既に過去にはこの種のプロジェクトがいくつか開催されました。彼らはしばしば街や郊外の地図を作成しました。たいていの場合このアイディアは生徒たちを魅了し、自分の時間にもアクティブにOSMに関わるようになりました:
- Geomatik-Projekt 2008 in Borgholzhausen (Teutoburger Wald)
- Elisabeth-von-Thuringen-Gymnasium Koln(de)
- Anne-Frank-Realschule Montabaur - Rheinland Pfalz
- Mapping Projekt am Richard-Wossidlo-Gymnasium und Vogelpark Marlow in M-V
- MapYourWorld - Schweiz
OpenStreetMap はこの種のプロジェクトを支援します。寄付のおかげで、我々はGPS装置を無料で提供することができます: [2]
しばしば我々マッパーのひとりかふたりは学校でのこのようかアクションを支援しています。しかし、マッパーがいなくても、先生はこのプロジェクトを数日で理解できる程度に容易です。
教育参照
人道支援OpenStreetMap チーム
地震がHaiti を襲ったため、我々は地上の救助隊を支援するために初めて衛星画像の大量データを抽出しました。
この時以来、HOT はそれぞれの災害の発生後に画像のスポンサーを探したり、その場所のために地図を最新化しようと試みてきています。
印象的な例
- Berliner Zoo
- Bikemap
- 歩行者、サイクリスト向け経路案内
- OpenSeaMap - the free nautical chart
- ローカルの地図と事例?こちらに連絡してください
数値、日付、事実
- 2004年7月 Steve Coast (ロンドン) により創設
- 2006年3月 大規模な調査による実際の開始
- 世界中で200万人以上のボランティアが作業 (毎月10% の増加率) (2015年3月)
- 3300万キロまでの道路ネットワーク (2009年5月)
- ヨーロッパで250,000までの町・村・地名
- 10億以上のノード
- ...
統計参照