JA:Key:disused:*
接頭辞 disused:* |
説明 |
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利用されなくなったものの、道案内として利用したり、景色の中で目立ったりする地物に対する名前空間です。 |
グループ: ライフサイクル |
適用できる要素 |
関連項目 |
状態:使用中 |
taginfo: disused:* |
このタグページは、単純なタグではなく名前空間を説明しています。ライフサイクルの接頭辞として使用してください。 |
ライフサイクルの接頭辞であるdisused: は、多少の修理をすれば使用できるものの、現在は使用されていない地物に関するタグに使用します。たとえば空き店舗や板で塞がれたほこりまみれの店舗の建物や、使用されていない駐車場などを指します。
復帰のために補修作業に相当の労力が要される地物に対しては、代わりに abandoned:*=* 接頭辞を使用してください。 disused を単純なタグとして使用すること(たとえばdisused=yes)は、現在では多くのタグで非推奨となっています。
タグ付け方法
オブジェクトの現在の状態をもはや反映していないキーすべてについて、名前空間であるdisused:を接頭辞として追加してください。すべてのタグはオブジェクトについての事実の組み合わせとして扱うべきであるため、使用されなくなった結果、もはや正しくなくなった事実を示すキーに接頭辞を付けてください。例えば、すでに車を停めるためには使用されていないものの、まだその場所には名称が書かれた標識が残っている駐車場は、以下のようにタグを付与します。
これらの表記を行うことによって、このオブジェクトを地点検索プログラムの検索対象から除外し、なおかつ、標準のレンダリングで駐車場として表示されてしまうことを回避することが可能となります。名称(name)は残っており、検索の対象になります。このエリアの利用が再開した場合、単純に接頭辞を外すだけで再度データが利用できるようになります。
具体的な例
画像 | タグ付け | 説明 |
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disused:shop=yes / disused:shop=convenience / ... | 閉店した店舗です。閉店する前の店舗の種類が判明している場合は、 shop の yes 部分を適切な値に変更してください。閉店した店舗はもう店舗ではないので、"disused:" 接頭辞はとても有用です。 | |
disused=yes + building=* | 利用されていない建物。利用されていなくてもまだ建物であるので、単純なタグとしてdisused=yesを使う方が良いでしょう。これによって地物ひとつにOSM要素はひとつという原則がより有用になります。
disused:building=*を使うこともできますが、それは支持されがたいし、さらにbuilding=*を追加することは有用な編集です。 | |
disused:amenity=pub disused:operator=The Oxford Pub Company name=Fox & Hounds |
閉鎖されたパブ。店舗の管理者などはすでにおらず、ビールの販売もされていませんが、店舗の名称はまだ表示されており、道案内の際に有用です。 | |
railway=disused disused:railway=rail may be also added |
もはや使われていない鉄道路線。線路はなくなっていませんが、雑草が茂っています。使われなくなった鉄道は典型的にはライフサイクル接頭辞とは別のタグ付けスキームを使ってタグ付けされることに注意してください。 | |
railway=disused + disused=tram disused:railway=tram may be also added |
もはや使われていないトラム路線。線路はなくなっていませんが、雑草が茂っています。使われなくなった鉄道は典型的にはライフサイクル接頭辞とは別のタグ付けスキームを使ってタグ付けされることに注意してください。 | |
disused:leisure=pitch | 使われなくなった競技場で、既に野草が自生しています。 | |
landuse=quarry + disused=yes | 使われなくなった採石場。ライフサイクルのスキームはここでは使われないことに注意してください。採石場(quarry)はそこを管理している会社ではなく、情景を表すタグであるからです。これはdisused=yesが以前として推奨される稀なケースです。
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過去の使用方法(単純なタグとして)
単純なタグとしてdisused=yesを使用することは必ずしも正しいとは限りません。これは上で述べたのと同じ目的で使われていましたが、この文法は自動的にデータを利用するソフトウェアを書き換えなければならないので不親切でした。
- データベース内の使用されていない地物を disused=yes でタグ付けしたとします。このタグ単独では、そのオブジェクトの状態を首尾一貫して記述するには必ずしも十分ではありません。
- disuseの結果として現在の意味をもはや持っていないあらゆるタグを、ソフトウェアで利用できなくします。これはdisused=yesを使うのではなく、名前空間のdisused:でキーに接頭辞を付けることで可能になります。
古いタグ付けの更新
単純なタグの使用は、理想的には以下のように更新されるべきです:
過去のスキーム (一部非推奨) | 現在のスキーム (推奨) |
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amenity=pub disused=yes |
disused:amenity=pub |
amenity=parking capacity=20 disused=yes |
disused:amenity=parking disused:capacity=20 |
landuse=quarry disused=yes |
landuse=quarry disused=yes |
building=house disused=yes |
building=house disused=yes |
オブジェクトによってはdisused=yesは良いアイデアであることに注意してください。例えば、使われなくなった採石場はlanduse=quarry + disused=yesでタグ付けされるべきで、disused:landuse=quarryではありません。その違いはshop=*が営業中の店舗(商品やサービスを買える場所)だけを記述しているのに対して、landuse=quarryは土地の種類を表し、そこを運営している会社のことではない、という点です。man_made=aditやbuilding=*の例でも同じことがいえます。
使われなくなった鉄道
使われなくなった鉄道線路には現在使用されている特別なタグ付け手法があります:
関連情報
- Lifecycle prefix
- JA:ライフサイクルの考え方の比較では地物のタグ付けについて、提案から運用、完全消去までのライフサイクルについて議論されています。