JA:Key:sac_scale
sac_scale |
説明 |
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ハイキングコースの難易度の評価体系 |
グループ: プロパティ |
適用できる要素 |
含まれる意味 |
よく併用されるタグ |
状態:承認 |
ツール |
ハイキングルート (hiking trail) を分類するための一連のタグのひとつです。このタグはハイキングルートの難易度を示します。
国際的に標準化された分類基準が存在しないため、この分類はKlassifikation des Swiss Alpine Club (SAC) (de) に基づいています。
ルートの明瞭さ(ルートファインディングの容易さ)については trail_visibility=* タグを併用して示します。
対象となる地物
元の投票で決まった事項以外に提案されていること
- このタグはハイキングコースおよび登山ルート以外には使わないことが提案されています。
- 多くのレンダラは、非常に難易度の高い岩場を含む全ての path を点線で表示します。ウェイには適切な名前を付けることを検討してください。
- ハイキングルートが充分広く、車両を入れることができる場合でも、もしもハイキングコースとしての表示があったり、一般的にハイキングコースとして使用されている場合、track に sac_scale=* タグをつけることができます。 一般的には、track に付けられる sac_scale=* は hiking ですが、または稀に(危険度が高い、滑りやすい、地図が必要などの場合に) mountain_hiking も使われます。
一般的な注意
これはスイスアルパインクラブのハイキング難易度評価の直訳または意訳のため、多くの山岳地帯には適合するはずです。山岳地帯以外では、別種の装備や必要な技術があるため、他の評価基準が使われるべきでしょう。例えば森林地帯を通り抜けるトレイルでは、ぬかるみを歩いたり低木の薮を通り抜ける必要がありますが、この種の困難は T2 には該当しません。そのような状況を表現するには、別種のキーが必要です。
ほとんどのハイキングコースは T1 または T2 カテゴリに属します。低山では多くが T1 です。
OSM マッパーは T4 に比べて T1 または T2 トレイルを編集した経験が多いでしょう。そこで、以下の記述を理解するためにはもう少し注意が必要です。
高山地帯 (Alpine) : 高山地帯は、一般のハイカーにとっては非常に難易度が高いものです。露岩、岩、デブリや里からの距離、標高、急激な天候の変化や道のないルート、またそういった状況が季節によって変化することなど、多くの要素が高山地帯を特徴づけます。よく管理されている道(ケーブルカー駅周辺など)はたとえ標高が高くても T4 から T6 などに分類されるべきではありません。高山地帯では、崩落、クレヴァス、落石、落雪などの単一の危険だけでなく、そのような危険に対する知識や複数の危険を含む複雑な状況にいかに対応するかという総合的な知識と経験が必要とされます。
重登山靴 (Mountaineering Boot): 重登山靴は一般的なアウトドアシューズ、トレッキングシューズ、軽登山靴とは異なり、重く堅いものです。分厚いラバーソールはほとんどたわみません。ワンタッチアイゼンに対応しているだけでなく、アイゼンを付けて何時間も歩いても疲れにくいようにできています。(一方トレッキングシューズにはストラップで付ける簡易アイゼンが適合します。)このような重い登山靴によって、固い雪を蹴り込んでステップを作ることもできます。このような登山靴はしばしばアウターシェルとインナーが分離し、乾燥させることができます。1
値
イメージ画像は SAC trail classification working group の Marco Volken によって提供されました。
タグ | SAC Scale | 道 | 地形 | 必要なもの | 画像 |
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sac_scale=hiking | T1 yellow | 明瞭な踏み跡(トレイル) | ほぼ平坦か、ゆるやかな傾斜で、滑落の危険はない。 | なし | |
sac_scale=mountain_hiking | T2 red | 踏み跡(トレイル)が途切れることなく、ほどほどの傾斜。 | やや急な傾斜もあり、滑落の危険がありえる |
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sac_scale=demanding_mountain_hiking | T3 red | 部分的な危険個所はロープ、鎖で安全確保されているが、手を使う必要がある場合がある。 | 部分的には、滑落の危険がある鎖場、ガレ場や、道がなく岩を伝って歩く場所(ゴーロ、露岩)などがある。 |
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sac_scale=alpine_hiking | T4 blue | ところどころ、手を使って進む必要がある | 険しい岩場、不安定な草付き、露岩、雪のない小さな氷河 (facile snow-free glaciers) |
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sac_scale=demanding_alpine_hiking | T5 blue | 個別の岩場 (single plainly climbing up to second grade) | 岩場、露岩。万年雪や氷河はあまりない。 |
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sac_scale=difficult_alpine_hiking | T6 blue | 連続した岩場 (climbing up to second grade) | 露岩の連続、スリップや滑落の危険のある危険な氷河 |
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レンダリング
Tag | SAC Scale (as seen on ground signs) | Alpine Paper Maps (Austria) |
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sac_scale=hiking | T1 yellow | solid red |
sac_scale=mountain_hiking | T2 red | dashed red |
sac_scale=demanding_mountain_hiking | T3 red | dashed red |
sac_scale=alpine_hiking | T4 blue | dotted red |
sac_scale=demanding_alpine_hiking | T5 blue | dotted red |
sac_scale=difficult_alpine_hiking | T6 blue | dotted red |
議論
JA:検証可能性 (Verifiability) の基準に基づき、このタグは検証可能性に欠けていると考える人たちもいます。Talk:Proposed_features/Hiking の「議論」のページも参照してあなた自身の判断をしてください。OSM ではいつも自由にキーを使うことができます。改善を提案するためには talk ページを使うこともできます。
このタグを使う理由
- 山岳のトレイルや登山道では、スニーカーで歩けるのか、またはザイルとピッケルが必要なのかはきわめて重要です。
- グーグルマップその他は、ハイキングや登山には不向きです。(なぜなら、トレイルが少ししか記載されていません。) このため、この分野では OSM はきわめて価値の高い地図になりえますし、それが長く維持されることも期待できます。
- 多くの登山者は GPS 機器を使用しています。多くの登山者が OSM に貢献してくれることにより、質の高い地図ができる可能性があります。
参照
- JA:ハイキング
- safety measures on hiking trails
- Proposed features/via ferrata
- JOSM 地図描画スタイル
- 登り/下り方向を示すために incline=up/down タグの使用も検討してください。
- mtb:scale=* - マウンテンバイク (MTB) のための分類スキーム
- このタグのための承認された提案