JA:Key:shoulder

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説明
道路上の路肩の存在 Show/edit corresponding data item.
グループ: 道路
適用できる要素
ノードに使用不可能ウェイに使用可能領域に使用不可能リレーションに使用不可能
関連項目
状態:事実上の標準

shoulder=*は、道路上の路肩の存在を示します。国や地域によっては、路肩をbreakdown lanesと呼称する場合もあります。

しばしば緊急時の停止車線として機能する路肩は、道路または高速道路の端における予約された車線で、道路あるいは車道横の緑地帯(verge)で分離されています。路肩は、長い白線などによって、車通りのある車道から明確に分離されています。[1].

全面が舗装されていない路肩はsoft shoulders (反対語はhard shoulders)として知られ、車両は草地や砂利道の端に停車することが想定されています。なお、側溝や低木のある緑地帯は当然ながら路肩として使用できません。路肩として指定されていない道路脇のエリアについてはverge=*を参照してください。

shoulder:width=*は、路肩として指定された領域の幅を示すために使用されます。この情報は、どの車両も他の交通を妨げることなく安全に車線の横に完全に停止できるほど広くない路肩において特に有用です。多くの法律では、路肩があれば自転車で走行することが認められているため、細い路肩でもサイクリスト(およびハイキング)の安全確保に役立っています。

Picture from Wikimedia Commons, taken by User:Ralf_Roletschek, licensed Free Art License
Picture from Wikimedia Commons, taken by User:Coolcaesar, licensed cc-by-sa 3.0

用法

路肩があるときにその道路を shoulder=yes とタグ付けします。

もし道路に路肩が存在しない場合、shoulder=noを付与します。この情報があることによって、例えばhighway=motorway や場合によっては highway=trunkにおいて、データ利用者はその他の場箇所では路肩が存在しているのだろう、という推測を行うことが可能です。さらに、サイクリストやハイキングをしているひとは田舎の方にある主要道が路肩や側道を有していない場合、それらの経路を避けることができるようになります。詳しくはverge=*を参照してください。

道路に対してshoulder=yes が付与され、その道路が一方通行である場合、右側通行の国では右側に、左側通行の国(日本、イギリス、オーストラリア等)では左側にあると、データ利用者は考えるべきでしょう。しかし、片側だけに路肩があることを明示するには、2つのタグ付与方法がよく使われています。

どちらのタグ付けも使用されていますが、(接尾辞がつかない)shoulder=* のほうが10倍程度利用されています(2022年1月時点)。

shoulder=* vs shoulder:left=* shoulder:right=* shoulder:both=*

そのほかのタグ付けがない限り、タグ付けされた路肩は舗装され、緊急時に車を止めたり、自転車が通行するのに十分な広さがあると推定されます。

アクセス許可は、そのほかのタグ付けがない限り、道路の種類の国別デフォルトを継承したものと推定されます。

For mapping running hard shoulders, see Variable-access lanes.

詳細

適切な名前空間を伴った通常のタグを使って路肩の詳細を追加することができます。使われているタグの例を以下に示します。

この場合、路肩の幅が4メートルで、コンクリートで舗装された非常に滑らかな地表面で、バスが利用することができ、線で通常の車線と分離されていることを示すことになります。

路肩が道路の左右で異なる場合は、キーに:left/:right接尾辞を追加することを検討してください。

なお、soft shoulder、つまり部分的にしか舗装されていない路肩の表面にどのようにタグを付けるかはまだ提案がありません。しかし、現在の使い方では、shoulder:width=*は、舗装された部分だけでなく、路肩として指定された領域の幅全体を表します。

沿革

このタグは、2010年にXanによって初めて提案され、広く用いられるようになった後、 'In use' 状態になりました。タグ付けメーリングリストでの話し合いを経て、2016年にRichardによって正式な “tag documentation” に移動されました。やり取りについては スレッド(Daniel Tremblayによる、路肩を表現するタグの存在のコメントの部分)、および、OSM フォーラムとtalk-usリストでの議論を参照ください。

OSMにおける shoulder=* の定義は曖昧で、一般に、完全な緊急車線から車両の一部しか入らないようなsoft shoulderまでのすべてをカバーするような、明確な解説無く非常に広範に利用されてきました。[2][3][4][5].


混乱が確認され、改善策を見出すために行われたこちらの議論 https://community.openstreetmap.org/t/shoulder-tag-is-confusing/5185 も参照ください。

StreetCompleteの作者は、shoulderタグについてコメントする際(shoulderを入力するクエストがStreetCompleteで削除された直後)に以下のように述べています。「hard shoulder (舗装された路肩)」と soft shoulder (未舗装、ただし管理されている)、および verge (草地、緊急停車用であり管理されていない) の3種類が存在します。理想としては、それぞれが別のタグで表現されることです。現在、少なくとも最初の2つは混同されています。 [6]


リファレンス

  1. the exact appearance of a shoulder line actually differs per country, e.g. shoulder lines in Ireland are short yellow dashes and in Angola, they are yellow continuous lines etc.
  2. https://github.com/streetcomplete/StreetComplete/issues/4340#issuecomment-1235667855
  3. https://github.com/streetcomplete/StreetComplete/issues/4617#issuecomment-1307953350 "全幅の硬い路肩があるときだけ shoulder=yesが使われるような、明確な何かがあればもっと簡単になります。ただし残念なことに、このタグが実際にどのような場合に使われているかはわからないのです"
  4. https://github.com/streetcomplete/StreetComplete/issues/3613#issuecomment-1007439695
  5. https://github.com/streetcomplete/StreetComplete/discussions/4541#discussioncomment-4061198 ほんとうに、良い状態ではありません。まぁ、定義が曖昧なのは、そのクエストを実装した後に表面化したのですが。 もし「路肩」のタグが置き換えられたり、何かしらのタグと結合したりして、異なる種類の「路肩」がより正確に表現できるようになればよいのですが。
  6. https://github.com/streetcomplete/StreetComplete/discussions/4541#discussioncomment-4061198